ムーブメントについて【OMEGA-①コーアクシャル脱進機】

2021年12月03日

皆さま、こんにちは。

12月に入ると、急にソワソワとワクワクな気持ちが大きくなってきます。

今年も残り1か月。1年を締めくくると共に、“来年こそは”と来る1年の準備も進めねばと思っています。

さて、今回はいつもと少し指向を変えて、時計をもっと知って、時計(ブランド)を好きになっていただけるよう、

お話していこうと思います。

本日はOMEGAのムーブメント(コーアクシャル機構)について。

 

まず、腕時計においてムーブメントとは、動力部分のことを指します。つまり、車でいうところのエンジンにあたります。

ムーブメントにはいくつかの種類があります。

「機械式」・・・巻き上げたゼンマイが解ける力を利用して針を進める仕組みの時計です

(機械式はさらに”自動巻き”と“手巻き”に分けられます)

「クォーツ式」・・・電池の電力を動力とする仕組みの時計です

「ソーラー」・・・太陽光や電灯の光を利用し、ソーラー発電のエネルギーにより針を進める仕組みの時計です

 

 

特に、スイスの高級時計と呼ばれる時計たちは機械式の仕組みを採用しているものが多く、中でもOMEGAは屈指の技術を持ち、

業界でも注目を集めるムーブメントを開発・商品化しているブランドです。

 

 

 

OMEGAのムーブメントを語るうえで必ず紹介したいのが、”コーアクシャル脱進機。

現在のOMEGAの機械式のほとんどのモデルにはこのコーアクシャル脱進機を採用したムーブメントが搭載されています。

コーアクシャル脱進機とは、1974年にイギリスの独立時計師であるジョージ・ダニエルズ博士が発明した機構で、

それまでの機械式時計の課題であった“耐久性”と“壊れやすさ”を飛躍的に解決に導く機構ではあったものの、

開発期間と費用の面で当時はどのブランドも実用化には足踏みをしたといわれています。

(OMEGA以外にも、ロレックスやパテックフィリップなど様々な時計ブランドに実用化の話を持ち掛けたと言われています)

そのような中、OMEGAは実用化に乗り出し25年という長い歳月をかけて、1999年に世界で初めて商品化に成功しました。

以来、コーアクシャルを採用する時計ブランドはOMEGAのみであり、OMEGAのクオリティを象徴する機構となっています。

 

 

コーアクシャル脱進機は通常の脱進機に比べて、パーツの摩耗が少なく壊れにくいことが大きな特徴です。

摩耗が少ないため注油を必要とせず、理論上メンテナンスまでの周期を長くすることができるのです。

一般的にオーバーホールは3~5年周期で行うものとされていますが、コーアクシャル機構では8~10年周期と言われています。

 

 

アンクルと呼ばれる赤色の爪は、通常1層で2本だがコーアクシャル脱進機では3層で3本の爪となる為、爪の接触面積を最小化でき、

ロスの少ない伝達効率を実現しています。

 

なんとなく、「OMEGAのムーブメント、凄そうだな!?」と興味を持って頂けたでしょうか?

次回は、“マスタークロノメーター”について、お話できればと思っています。