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カルティエが行うサステナブルな取り組みとは

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皆さま、こんにちは。

『サステナビリティ(持続可能性)』『エシカル(倫理的な)』『SDGs(持続可能な開発目標)』といった言葉が一般的にも使用されるようになり、環境意識の高まりはここ数年で目を見張るものがあります。

様々な業界でSDGsへの取り組みが進む中、高級時計の業界でもその取り組みは徐々に広まっています。

たとえば、リサイクル素材を文字盤やケース、ストラップなどに使用した時計が発売されたり、原材料の貴金属のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)のはっきりしたものだけを使用するブランドが増えていたりと、倫理的で生産者に無理のない、将来的に生産を持続できる体制が次第に整ってきています。

 

【高級時計はサステナブル】

スイスの高級時計工房の多くは美しい自然の中にあります。

工房の窓から外に目を向けると、森林や美しい山々が見える。そういった環境だからこそ、時計職人は神経を使う細やかな仕事が出来るのかもしれません。

そんな環境で仕事をしているからこそ美しい自然を守りたいと考えるのは当然でもあり、以前から高級メゾンは環境保全活動などに積極的に関わってきました。

そもそも高級時計の“良いものを長く使う”という考え方自体が倫理的で、昔から親から子、孫へと受け継いでいく伝統がありますので、『エシカル』や『SDGs』といった考え方は、高級時計ブランドの哲学とも共鳴しやすいのだと思います。

 

高級時計の進化形】

名門メゾンの中でもいち早くサステナビリティやエコロジーに舵を切ったカルティエは、2021年のWatches & Wondersで高級時計界に新たな一石を投じました。

それはメゾン初となる光発電のソーラームーブメントを搭載した時計の発表です。

独自開発の『ソーラービート™』ムーブメント搭載の“タンク マスト”は、文字盤の下にソーラー電池を潜ませ、くり抜かれたローマ数字のインデックスから太陽光を取り込んで駆動します。

そしてソーラー電池の耐久年数は約16年もあり、長い期間にわたって交換の必要がありません。

ソーラー発電の時計はカジュアルウォッチでは珍しくありませんが、この技術を高級時計に用いるのは、発電用のソーラーセルの質感がチープに見えてしまい美観を損なうため困難でした。

しかしカルティエは、意外な方法でその問題を解決しました。

ダイヤルのローマ数字のインデックスをくり抜いて、その下にあるソーラーセルに光が当たるようにして、文字盤の高級感を維持したままソーラー発電を可能にしたのです。

ローマンインデックスはプリントのように見えますが、実は透過性のフィルムになっています。

左は通常のクオーツモデル、右はソーラービート™。見比べてもほとんど違いがわかりません。

ちなみにクオーツモデルも電池寿命が約8年の高効率のムーブメントを搭載しています。通常のクオーツムーブメントは約2年で電池を交換することを考えると、廃棄電池が減る分エコな仕様になっています。

 

【デザインにおけるサステナビリティ】

タイムレスなデザインそのものが、サステナブルなものづくりの根幹だとカルティエは考えています。

1920年代の『タンクLC』初期モデル

 

『タンク』シリーズは、100年以上にわたって人々を魅了し続けているカルティエのアイコンであり、時代と共に進化を続ける時計の象徴でもあります。

カルティエCEOのシリル・ヴィニュロン氏は、「私たちは、新しい世代のために新しいものをつくるのではなく、“時を超越したデザインをその時代や世代に適応させる”という姿勢を貫きます」と語っています。

1917年に発表されたカルティエ『タンク』は、アラン・ドロン、アンディ・ウォーホル、モハメド・アリなど著名人にも愛用者が多く、時代を超えて愛されているカルティエの代表作です。

タンクを身に着けて様々な映画に出演したアラン・ドロン

 

その『タンク』の研ぎ澄まされたデザインを保ちながら先進的な性能を組み込むために、カルティエを擁するリシュモングループのムーブメント会社『ヴァルフルリエ』とリシュモンイノベーションチームの共同制作により、試行錯誤の末にソーラービート™は誕生しました。

 

【リンゴが主原料のストラップ】

『タンクマスト ソーラービート™』のストラップは、原材料の40%がリンゴの廃棄物から作られています。

スイスやドイツ、イタリアで栽培されたリンゴの廃棄物を粉末状に砕き、その他の植物性素材や化学素材を混ぜ合わせて作られます。

このストラップ製作工程によりCO2の削減、電力や水の使用削減につながり、カーフレザーストラップ製作時と比べて環境への負荷を6分の1に抑えられます。

また、ヨーロッパで深刻な問題になっているリンゴの廃棄問題の解決にも貢献できるそうです。

いわゆる『エコ・レザー』ですが、見た目や触り心地はカーフ製のストラップと比べても遜色ない質感になっています。

 

【タンクマスト ウォッチ SM】

品番:WSTA0060

光発電ソーラービート™ ムーブメント

スティール製ケース

ケースサイズ:29.5mm × 22mm 厚さ6.6mm

日常生活防水

価格:¥429,000(税込)

 

【まとめ】

いかがでしたか?

カルティエは170年以上の歴史を通して、いつの時代もタイムレスな美を追求してきました。

その一方で常に時代と対話し、時代が求めるものを捉えて先取りしながら革新を続けています。

昔からずっと変わらない、カルティエの一貫したそのスタイルに、私たちは惹きつけられるのかもしれません。

その創業当時からの姿勢そのものがサステナブルであり、その最新の形がメゾン初の光発電ムーブメントを搭載した『タンクマスト ソーラービート™』です。

ぜひ店頭で、その魅力に触れてみてください。

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