今回のツアーではパルミジャーニ・フルリエのグループ会社5社を見学するスケジュールになっています。

今日2月5日は精密な部品を製造するサプライヤーである、『エルウィン』と『アトカルパ』を訪問してきます。

 

■パルミジャーニ・フルリエのグループ会社

パルミジャーニのグループ会社は5社あります。

●Vaucher Manufacture Fleurier（ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ）：ムーブメント

●Les Artisans Boîtiers（レ・アルティザン・ボワティエ、旧ブルーノ・アフォルテ）：ケース

●Quadrance et Habillage（カドランス・エ・アビアージュ）：文字盤

●Atokalpa,（アトカルパ）：部品、ヒゲゼンマイ

●Elwin（エルウィン）：部品

この5つの会社はいずれもスイスの名だたる時計ブランドにパーツを供給する、いわば高級時計産業の陰の立役者です。

 

■サプライヤーとは？

腕時計とはケースや文字盤、針、ムーブメント、ブレスレットなど、パーツの集合体です。

時計産業の中心地であるスイスでは、時計メーカーが自社だけで全てのパーツを作るのでなく、特定のパーツの製造を専門とする会社や工房がそれぞれのパーツを製造し時計メーカーに供給する分業が主流になっています。

このように、それぞれのパーツを製造・供給する会社のことを『サプライヤー』と呼んでいます。

時計大国スイスには数千ものサプライヤーが点在し、時計メーカーにパーツの供給を行うことで時計業界は発展を続けてきました。

大手グループをはじめとする各社はサプライヤーを傘下に収め、高品質なパーツを安定的に作れる体制を整えています。

パルミジャーニも同様に、品質の高いパーツを製造できるサプライヤーと一緒にグループ会社を形成し、芸術品に例えられるような高品質で美しい時計を製作しているのです。

このようにスイスの時計業界を支えるサプライヤーですが、その存在はあまり知られておらず、私たちの目に触れる機会もないのが現状です。

パルミジャーニ・フルリエはこの５つのグループ会社によってレザーストラップ以外の全てのパーツを自社で製造できる、本物のマニュファクチュールになっています。

ちなみにレザーストラップはヴォーシェ・マニュファクチュールの資本の一部を持っているエルメスが供給しています。

今回のマニュファクチュール・ツアーではその優れたサプライヤーたちの製造現場を見学し、一流ブランドを陰で支える技術やポリシーをお伝えしたいと思います。

 

6,February,2024