ピアジェ アルティプラノ オリジン
皆さま、こんにちは。
今回は薄型時計のパイオニア的存在、ピアジェのアルティプラノを紹介させていただきます。
■ピアジェの薄型時計の歩み
1874年に創業したピアジェは、創業当初はムーブメント製作工房として名だたる一流時計ブランドにムーブメントを供給していましたが、その後懐中時計や腕時計の製造に着手するようになりました。
古くから自社でムーブメントの設計、開発、製造を行う数少ない時計ブランドで、その技術力の高さは広く知られていましたが、1957年に時計界に極薄革命をもたらしました。
ピアジェはこれまでどのメゾンも作ることの出来なかった、革新的で驚くほど薄いムーブメントを生み出したのです。それが伝説のCal.9Pです。わずか2mmの極薄キャリバーを搭載したエレガントな腕時計は、当時時計愛好家やセレブリティの羨望の的となりました。
Cal.9p2
1957年から製造された極薄手巻ムーブメントCal.9pはピアジェの方向性を決定づけただけでなく、その後の薄型ムーブメントに多大な影響を与えた名機。1980年には厚さを0.15mm増して生産性を向上させたCal.9p2に進化しました。厚さ2.15mm、手巻き、1万9800振動/時
■アルティプラノの名前の由来
以前のブログでも触れたことがありますが、『アルティプラノ』とは、ボリビアにそびえるアンデス山脈に広がる広大な高原の名前です。その高原の中でも南西部に広がるウユニ塩湖は『天空の鏡』と呼ばれる世界で最も平らな場所で、真っ白な塩の平原に水が張り真っ青な空が映り込む絶景のスポットとして知られています。
このアルティプラノ高原の真っ平らで変わることのない美しさにインスピレーションを得て名づけられました。
■極薄自動巻きのG0A45400
以前に二針タイプのアルティプラノが発売されていましたが、このアルティプラノ オリジンはスモールセコンドと日付を備えた実用的な三針タイプです。二針モデルのケースの厚さは6.4mでしたが、こちらの三針モデルはそれより薄い6.3mmのケース厚です。
ムーブメントはCal.1205P1で、秒針と日付を備えた自動巻きで、厚さわずか3mmです。この薄さを実現するために、部品ひとつひとつを限りなく薄く仕上げ、部品どうしの隙間を最小限にとどめています。
マイクロローターは巻き上げ効率が良く、極薄ながらに使いやすいムーブメントになっています。
ムーブメントの仕上げも美しく、サーキュラー・パターンのコート・ド・ジュネーブの受けとペルラージュを施した地板に、ローターに刻印されたピアジェ家の紋章が目を引きます。
■アルティプラノG0A45400 仕様
ムーブメント:自社製自動巻き Cal.1205P1、パワーリザーブ44時間、毎時21,600振動、厚さ3mm
ケース:18Kピンクゴールド製、ケース径40mm、ケース厚さ6.36mm、3気圧防水、サファイアケースバック
ストラップ:アリゲーター
価格:¥3,762,000(税込)
■まとめ
いかがでしたか?
ピアジェのアイデンティティともいえるアルティプラノには流行に左右されないシンプルな美しさがあり、そのデザインと繊細な仕上げはいつの時代も愛される時計といえます。
その美しさを実現するための卓越した技術をピアジェは長年にわたって培ってきました。
そんな特別な時計を、ぜひ店頭でご覧ください。
24 , January , 2025