世界限定80本!ブルガリと漆芸作家 浅井康宏氏とのコラボ『ルチェア ノッテ デ ルーチェ』

皆さま、こんにちは。
美しく煌めくイルミネーションに心躍る季節ですね。
今回は、イルミネーションのように輝くブルガリの限定モデル『ルチェア ノッテ デ ルーチェ』を紹介いたします。
ルチェアはブルガリの中でも特に柔らかくフェミニンなデザインで、ダイヤモンドや天然石とも相性のいいレディスウォッチです。これまでにもマルケトリ技法で仕上げたマザーオブパールやマラカイトのダイアルを使用した美しいモデルが誕生しています。
そして今回ブルガリは、日本の漆芸作家とのコラボレーションで漆と螺鈿(らでん)細工でダイアルを製作した、限定モデルを発売しました。
■気鋭の漆芸作家、浅井康宏氏とのコラボによって生まれた特別なルチェア
漆と螺鈿(らでん)の超絶技巧で名高い浅井康宏氏は、これまでにも光をテーマとした作品を生み出してきました。太陽、虹、そして螺鈿の電光のような虹彩からもインスピレーションを得ています。
ブルガリ ウォッチデザイン部門のトップであるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏は、日本への旅の間に浅井氏と出会い、ふたりの感性が共鳴し、その結果、イタリア語で「光」を意味するルチェアに浅井氏の漆芸の技巧を取り入れた特別なモデルが誕生することになりました。

ブルガリのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏と漆芸作家 浅井康宏氏
【螺鈿とは】
螺鈿(らでん)とは、夜光貝や鮑貝、白蝶貝などの美しい貝殻を薄く加工し、漆器などに装飾として施す日本の伝統技法です。「螺」は巻き貝、「鈿」は貝や金属による飾りを意味します。貝殻の真珠層が放つ虹色の輝きを活かし、宝石のようにきらめく模様を生み出すのが特徴です。
螺鈿の起源は古く、紀元前3000年ごろのエジプトにまでさかのぼるといわれています。当時からすでに貝の真珠層の輝きを装飾に取り入れる技術が存在し、高度な細工品として存在していました。

日本には奈良時代に中国・唐から伝わり、平安時代には蒔絵との併用によってさらに洗練された装飾技術へと発展しました。
16世紀ごろにヨーロッパに輸出された漆器には華美な螺鈿や蒔絵が施され、貴族や位の高い人々の間でもてはやされました。
■大英博物館にも収蔵された浅井康宏氏の作品
日本の漆器は16世紀ごろからヨーロッパで珍重され、フランス王妃マリー・アントワネットも熱心な愛好家だったそうです。吸い込まれるように艶めく漆は昔も今も憧れの的です。
今、再び国内外で漆器への関心が高まっている中、ロンドンの大英博物館 日本ギャラリーに浅井康宏氏の作品、蒔絵螺鈿(まきえらでん)香炉「瓔珞(ようらく)」が展示されました。

大英博物館に収蔵された蒔絵螺鈿香炉「瓔珞」
■60日かけて出来上がる1枚のダイアル
2014年に発表された『ルチェア』は その名のとおり、光り輝く女性らしさを象徴するモデルです。
ファブリツィオ氏と浅井氏の対話は伝統的なサヴォアフェール(匠の技)に対しての現代的なビジョンと、ともに魅了されている光への情熱を軸に展開されました。

ファブリツィオ氏はこのように語っています。「私たちは何千もの小さなマザーオブパールの小片の反射によって、光を表現する新しい方法を見つけ出しました。この技法により、色彩を通した光に対する新たな視点を提示することができるようになったのです。」

■魂の込められた作品
研炭(とぎすみ)という技法で丹念に施される研磨が、漆のそれぞれの層の中で素材の奥深さと輝きを際立たせます。マザーオブパールの無数の虹色の光沢の中から浅井氏が色と形状にこだわり厳選した薄片が、漆の上で優美なモザイク模様を作り上げます。そして最終の研磨を経て、深い漆の闇の中にモザイクが美しく浮かび上がるのです。


一枚のダイアルを完成させるために、60日のあいだ細心の注意が重ねられた作業が繰り返されます。完成したダイアルはそれぞれがふたつとない個性を持ち、永遠の光を放つのです。
■『ルチェア ノッテ デ ルーチェ』

品番:左から 104243 , 104290
ムーブメント:自動巻き
ケース:直径33mm、ステンレススティールおよびピンクゴールド製ケース。
ラウンドブリリアントカットダイヤモンド(約1.075ct)をあしらったベゼル。
ダイヤモンド (約0.02ct) をセットしたシンセティック カボションカット ピンク サファイア製リューズ。
50m防水
ダイアル:螺鈿細工を施した漆のダイアル
ブレスレット:ポリッシュサテン仕上げステンレスティールおよびピンクゴールド製ブレスレット、フォールディングクラスプ
価格:3,498,000円(税込)
限定数:世界限定各80本
■まとめ
いかがでしたか?
この秋発売されたブルガリ『ルチェア ノッテ デ ルーチェ』はイタリアのデザインセンスに日本の美意識と伝統技法を組み合わせた、芸術作品ともいえる1本です。
ぜひ、その魅力を店頭でお確かめください。
24,Dec,2025