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ブルガリ『セルペンティ75周年イベント』リポート

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皆さま、こんにちは。

先日、表参道で行われたブルガリ “セルペンティ”75周年の展覧会に行って参りましたので、今回はその様子をリポートさせていただきます。

『ブルガリ セルペンティ 75周年 -時を超えて紡がれる無限のストーリー展- 』は119日から26日まで、東京・表参道で開催されました。

ブルガリのアイコンである”セルペンティ“の誕生75周年を祝う同展は、上海、ソウル、ドバイ、ミラノを巡って今回、東京に上陸。

”無限のメタモーフォシス(変容)“をテーマに『セルペンティ』と『アート』を融合した展示が行われました。

古代から人類の歴史に深く根差してきた『蛇』をモチーフにした『セルペンティ』は、1948年の誕生以来、それぞれの時代を反映し、進化を続けてきました。

この展覧会はブルガリ秘蔵のアーカイブコレクションやハイジュエリーを展示するとともに、ジュエリー製作のドキュメンタリーフィルムを上映するミニシアターなどもあり、五感で楽しめる展示になっていました。

 

■普遍のシンボル

展示されていた資料によると、

『世界には約3000種類の蛇が存在するといわれ、この神秘的な生き物はあらゆる土地に生息しています。人類の歴史を通じて、蛇はさまざまな想像の中で特別な存在としての地位を占めており、神話の中ではパンテオンの最高位にまで上り詰めたことから、しばしば神性と関連づけられ、時に神として崇められてきました。

想像、再生そして復活に関連し、蛇は不死性を想起させ、脱皮ができることから輪廻転生の力が宿ると考えられていました。また地中の穴に生育していることから、他の世界とのつながりを持ち、強力な守護神ともされています。神々の杖に絡みついていたことから医学の象徴ともなっている蛇への憧れは、現代に至るまでさまざまな形で継承されています。

生と死、知恵と力を連想させる蛇は、何千年にもわたって人間の想像力を捉え、創造性を広げる源となっています。』

とあり、古代から蛇が特別な存在だったことがわかる絵などが展示されています。

カルロ・マリア・マリアーニの油彩。頭の蛇には9つのセルペンティリングが着いています。

 

■セルペンティ ハイジュエリーの数々

思わず息を飲み、しばらくその場を動けず見入ってしまうような精緻な作品が展示されています。

 

■ベネチア国際映画祭とセルペンティジュエリー

ブルガリはベネチア国際映画祭のレッドカーペットに登場する女優たちの纏うジュエリーのデザイン・製作を行っていて、そのハイジュエリーたちのデザイン画も展示されていました。

このデザイン画のネックレスは、歌手で女優のゼンデイヤが第78回ベネチア国際映画祭で身に着けるために製作されたもので、93.83カラットのカボションカットのエメラルドを蛇が大切にくわえたデザインになっています。

このネックレスを製作する過程を記録したフィルムが会場内のミニシアターで上映されていたのですが、インドにエメラルドを買い付けに行くシーンで、2100カラットのコロンビア産エメラルドの巨大な原石を見せてもらい、そこから約100カラットのカボションをカットするというやり取りが印象的でした。

 

■ハイジュエリーの製作過程

エメラルドとダイヤモンドがあしらわれたゴールドのネックレスの製作過程の写真。

石留め前の状態もここまで美しく整っていて、製作途中段階でもまるで完成したひとつの作品のようです。

オニキスとダイヤモンドがあしらわれたローズゴールドのネックレスの製作過程。驚くほど精密で、すでに完成品のような美しさです。

一体どれくらいの時間をかけて完成するのだろうと思います。

 

BVLGARI BAR

会場内にはバーもあり、オリジナルのノンアルコールカクテルが提供されています。

『ブルガリ イル・チョコラート』の、セルペンティ75周年限定チョコレートもサービスされていました。

 

■アーティストによる作品たち

現代アーティストのレフィーク・アナドール、建築家でアーティストのエマニュエル・ムホー、エンターテインメントの新時代を築くstu170年の歴史をもつ植彌加藤造園によるアート作品も楽しめました。

レフィーク・アナドールによるマルチメディア・インスタレーション。

2億枚の画像を読み込ませて出来たアルゴリズムから制作され、映像と音響でセルペンティの変容を没入感のある空間で表現しています。

 

■エマニュエル・ムホーによるインスタレーション

エマニュエル・ムホーによるインスタレーション『100 colors no.50 “Serpenti』は、セルペンティの魅力にインスパイアされた“無限の色”をコンセプトに、ローマ数字をモチーフに100色のグラデーションで虹色のトンネルを表現しています。

細い道に足を踏み入れると1から100までのローマ数字で表された無限の色が現れます。

このインスタレーションは、100色のグラデーションで347,100個のローマ数字が100枚の大きな透明アクリルパネルに描かれ、規則的に並んでいます。

その虹色のトンネルの中を歩いていくと、グラデーションとともに重なり合うローマ数字によって、色彩が永遠に続くかのような無限の世界に引き込まれる感覚を味わえます。

 

■枯山水をモチーフにしたアート作品

stuと植彌加藤造園による「Sandscape Garden」は、枯山水をモチーフに自然の法則に基づいたアルゴリズムによる球体の動きで蛇が這ったような砂紋を描き出す作品です。

動画をご覧ください。

千年以上にわたって時代ごとに変化しながら伝統として受け継がれる日本庭園と、時代ごとに革新的な技術やデザインを取り入れて進化を続けるブルガリの根底には共に、伝統技術に基づきながらその可能性を無限に広げ、時代を超えて多くの人を惹きつける魅力があります。

 

■最後に

『ブルガリ セルペンティ 75周年 -時を超えて紡がれる無限のストーリー展- 』はタイトルのとおり、75年という長い時の中で変化しながら継承されてきたセルペンティ・コレクションの芸術性と、大胆かつ繊細なブルガリのクリエイションを五感で堪能できる、素晴らしい展覧会でした。

私達が日ごろ目にしているブルガリの製品はこのようにハイレベルなセンスと技術の上に成り立っていると思うと、これまでよりさらに憧れと愛着を感じるようになりました。

ぜひ、店頭で美しいブルガリの作品をお楽しみください。

 

1.December.2023

 

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