壮大な名作ウォッチ、IWC 『マーク』シリーズ

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皆さま、こんにちは。

近年の流行が一瞬で広がっては消えていく世の中で、普遍的といわれる存在があります。

今回は、そんな時計をひとつ紹介したいと思います。

耐久性と洗練の証のような存在感を放つIWCのパイロットウォッチ『マーク』シリーズは1948年から続く、まさに普遍的な存在の時計。

そのマークシリーズについて、少し掘り下げてみたいと思います。

 

■飛行機とパイロットウォッチの時代

1903年にライト兄弟が有人飛行に成功してからわずか数十年の間に、飛行機は急速な発展を遂げました。

そして、第一次・第二次世界大戦で航空機の性能はさらに進化を遂げます。それまで戦場は陸上と海上だったのに対し、空中が重要な戦場へと変わったため、戦闘機は実戦に欠かせない最新兵器となりました。

そして、この二度の世界大戦をきっかけに腕時計も急速に普及していきました。

この大戦は人類史上初の総力戦となり、多くの国民が徴兵され戦車や戦闘機などの最新兵器が導入されたこともあり、共通時刻の把握の必要性が増したからといわれています。

こうしてパイロットにとって正確で信頼のおける時計は極めて重要な道具となり、各時計メーカーはパイロット用の腕時計を製造するようになったのです。

 

■『マーク』シリーズの起源

第二次世界大戦中の1940年代、英国空軍はパイロットが身に着ける高品質な腕時計を探していました。

英国軍は装備品に関して特別な仕様を指定していて、腕時計も例外ではありませんでした。その条件は非常に厳しく、精度、堅牢性、信頼性、メンテナンスのしやすさといった全ての要素が求められました。

そしてIWCに依頼した6000本限定の特別モデル(のちに『マーク10』と呼ばれる)が1945年に製造され、続いて1948年に伝説の名機といわれる『マーク11』が誕生しました。

伝説の『マーク11

 

パイロットウォッチにとって重要な視認性を高めるために、IWCは時針を太く短いデザインにし、分針を先の尖ったスレンダーなデザインに仕上げました。

これによりひと目で時刻を読み取ることが出来ます。

そして、軟鉄製インナーケースで磁場からムーブメントを保護することで可能になった、高い耐磁性を備えたパイロットウォッチになりました。

 

■名作『マーク12』の誕生

時の経過とともに『マーク』シリーズは拡大していきます。

1970年代の終わりにIWCと英国空軍との契約が終了します。この時にIWCは生産数各500本の限定モデルを民間市場向けに発表しました。これらの限定モデルはコレクターを魅了し、その成功が『マーク11』の復活へのきっかけになりました。

そしてミレニアムが近づいていた1994年に、名機『マーク12』が誕生しました。

デジタル時代の幕開けや社会情勢の変化の中で、人々が様々な不安を抱えていたこの時期、刻一刻と変わりゆく世界で、『マーク12』はシンプルさ、レトロな優雅さ、時を超越した魅力をもつ、クラシックで安心感を与えてくれる存在となりました。

クラシックなデザインの『マーク12』。ケース径36mm

 

『マーク12』は『マーク11』と同様に帯磁性能や耐圧性能を備え、ジャガー・ルクルト製のムーブメントを改良した自動巻きムーブメントを搭載していることもあり、今でも熱烈なファンの多いモデルです。

そして1999年に『マーク15』が発表され、2006年に『マーク16』、2012年に『マーク17』、2016年に『マーク18』と続きます。

大きくなっても伝統的なデザインに忠実な『マーク15』。ケース径38mm

 

■現行モデル『マーク20

ケースサイズ、文字盤のデザインやカラーなど、それぞれが『マーク』シリーズの起源を忠実に反映しながらも、時代の移り変わりとともに流行をさりげなく取り入れているのもマークシリーズの魅力的なところです。

IWCが自社の伝統を大切に守り続け、世代を超えて愛されてきたタイムレスなデザインを尊重して生まれた『パイロットウォッチ・マーク20』は伝統と気品のシンボルといわれていて、常に変化し続けている世界で安定と確信を感じられる実用的なツールウォッチです。

 

■『マーク20』の豊富なバリエーション

現行モデルのマーク20には、ブラック、ホワイト、ブルー、グリーンのカラーバリエーションと、レザーストラップとステンレスブレスレットのバージョンが展開されています。

 

■進化したスペック

これまでのムーブメントから自社製キャリバー32111に変わり、パワーリザーブは42時間から120時間へと飛躍的に伸びました。

しかもケースの厚みは前作より0.2mm薄くなり、より装着感が良くなっています。

新たに開発した潤滑油を使用し、摩耗しやすいガンギ車とアンクルレバーをIWC初のシリコン製にすることでパーツの摩耗を防ぎ、ムーブメントの寿命を延ばす工夫がなされています。

防水性能も前作の6気圧から10気圧にアップし、より安心して使えるようになりました。

また2021年からパイロットウォッチ・コレクションに採用された『EasX-CHANGE®』システムによって、ストラップ裏のボタンを押すだけで素早く簡単に、ストラップの付け替えが行えるようになりました。

 

■パイロットウォッチ・マークXX

【品番】IW328201

【ケース】

ステンレススティール製

直径40.0mm、厚さ10.8mm

ねじ込み式リューズ、10気圧防水

【ムーブメント】

IWC自社製32111キャリバー、自動巻き

パワーリザーブ120時間

振動数28,800/時(4Hz

【特徴】

秒針停止機能付きセンターセコンド

ストラップのクイック交換システム

両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラス

【価格】¥792,000(税込)

 

■まとめ

いかがでしたか?

いつの時代も変わらず信頼され愛されている道具は、その実用性やデザインなどのタイムレスな安心感と、時代に合わせて進化していくディテールや性能の両面を備えていることがわかります。

そんな魅力を持つIWCパイロットウォッチ『マーク20』を、ぜひ店頭でご確認ください。

 

23,February,2024

 

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